茶道部(Tea Ceremony Club) 
活動日 : 月・木・(金)
部 員 : 19名(3年生7名、1年生12名)
場 所 : 作法室(2F)

茶道部は週に2回、月曜日と木曜日(金曜日)に活動しています。
月に2回ほど、表千家の教授に指導して頂き、
文化祭では着物を着てお客様を迎え、お点前をします。
 
 
現在の掛軸は「閑坐聴松風(閑かに座って松風を聴く)」
 
部員はみんな初心者からスタートして、少しずつできることを増やしています。
3年間継続すると、お免状(資格)を取得できる部員もいます。
興味のある方は一度作法室に遊びにいらしてください。

活動記録

結び柳で祈る、今年の平安 〜初釜〜(茶道部)

作法室の床の間に、初釜のお花「結び柳」が置かれました。

結び柳(むすびやなぎ):初釜の床飾り。柳の枝をたわめ曲げて輪に結び、床の柳釘などに掛けた青竹などの花入から長く垂らしたもの。

「華やかですね」と伝えると、「お家元のものはもっと大きくて、畳に着くぐらいまで立派なものなんですよ」そう屋代先生に教えていただいたので、京都新聞を参考にしたところ、初釜では本当に立派な結び柳を確認することができました。

リンク:京都新聞「表千家の家元 初釜」

柳(やなぎ)という植物は、日本では夏の幽霊などとともに登場する植物ですが、中国では農書『齊民要術』に「正月旦、取楊柳枝著戸上、百鬼不入家」(正月の朝、楊柳の枝を戸口に挿しておけば、百鬼が家に入らない)という記述もあるような縁起物だそうです。

また綰柳(わんりゅう)とも呼ばれるこの「結ぶ」ということについて、「綰(わん)」とは曲げて輪にするという意味があります。柳の枝はしなやかでよく曲がるので輪にし、無事に回転して帰ってこれるように旅中の平安を祈る意味もあるそうです。

昔の中国では人と別れるとき、送る者と送られる者が、双方柳の枝を持って、柳の枝と枝を結び合わせて別れる風習があり、その風習を千利休が送別の花として「鶴一声胡銅鶴首花瓶(つるのひとこえこどうつるくびかへい)」に柳を結んで入れたのが,茶席で用いられた最初ではないかといわれています。

茶道部の部員・顧問だけでなく、新座高校の皆さん、そしてこのホームページをご覧いただいた全ての方々のこの一年が、平安でまたこの初釜の時期に戻って来れることを願い、今月は引き続き結び柳を飾っていきます。

「お茶、出せないんですよね」それでも文化祭で、「さどうをしよう!」(茶道部)

怒涛の文化祭weekも幕を閉じ、本日の閉会式を迎えました。

「お茶、出せないんですよね…」その一言から始まった今年の文化祭でしたが、3年生を中心の企画「そうだ、さどうをしよう」は、よい出し物だったのではないかと感じました。

今年初めての文化祭となった1年生も、友達や先生に対して袱紗(ふくさ)の畳み方を伝授するという目標のもと、茶道の部分稽古を行いました。1学期の間に数多く顔を出してくれていた男子部員たちを中心に、体験に来てくださった先生や友人に粘り強く教え続ける姿がとても印象的でした。

この文化祭がほとんど最後の活動となる3年生は、部長を中心に浴衣を着て部分稽古を行いました。やはり雰囲気が出ていい稽古になります。

「コロナ禍で、制約が多かったとしても発表の場をいただける」そのことに感謝して、特に文化祭を主催してくださった生徒会の役員生徒・先生方には多大なる感謝をしながらの文化祭となりました。

彼ら積み上げたものは…?(茶道部)

本日は屋代先生にお越しいただき、稽古を行いました。稽古後には男子3名と共に作法室の掃除を行いました。

そんな時に作法室前に、大量の段ボールが積み上がっているのを発見!!

嫌な顔1つせず、プリント用の紙の入った大量の段ボール運びを手伝ってくれました。

ここで3人が積み上げたのはもちろんダンボールですが、同時に徳を積むこともできたのではないかと思います。

徳を積む:人を明るくすること。人を笑顔にすること。

自分たちが行動を起こすことで、周りが明るくなる・笑顔になるようなことをすること、それが徳を積むことだと思います。「日頃の行い」という言葉を「いい行い」の時に使い、進路指導の合言葉にもなっている「コツコツが勝つコツ」を体現してくれた彼らに感謝です。

茶逢知己喫(茶道部)

今日初めて知った言葉の中に「一客一亭」というものがあります。

今日は参加可能な生徒が入れ替わり、そして多くなく…といった感じだったので、そんな言葉を教わるとても良い機会となりました。

親しい人を1人だけ招いた場合、客を一人にせず、その後自分自身にもお茶を点てる。タイトルの「茶は知己に逢いて喫す」の言葉通り、茶は親しい友人と飲む(のが良い)ということでしょうか。お茶を知っている親しい人と飲むお茶の美味しさ・その時の楽しさは格別だという意味とも取れますね。

来週は一客一亭ではなく、お茶を知っている多くの親しい人と、お茶の時間を共にできればと思っています。

感謝のお点前(茶道部)

 今日は離任式がおこなわれました。前茶道部顧問の先生にもいらしていただいたので、感謝の心を込めて、お点前とメッセージの詰まったメッセージボックスをプレゼント。

 1年生は来週から本格始動となりますが、男子新入部員は今日から早速、袱紗の練習を始めていました。文化祭で合同企画をさせていただいた華道部の先生にもお越しいただき、記念撮影!!

 1人でこの部活を存続させるべく、部長はこの4月、同級生や下級生の新入部員のために、CM撮影から始まり、週3回の丁寧な始動を続け、気がつけば部員数は15名となりました。「これ以上増えると作法室に入りきらないな…」と思いつつも、嬉しい悲鳴であることを自覚し、感謝の気持ちでいっぱいです。

 4月のこの活気を今後も継続していけるように、粛々と活動を続けていきます。

Come, let us have some tea and... (茶道部)

部員のほとんどが生徒会本部役員のため、今日は生徒会の活動終了後に活動を行いました。

後ほど1学年の先生から「茶道部に1年生行きましたか?」と訊かれましたが、時間が合わず…という感じでした…。月曜日にもう一度来てくれることに期待です。


今日も新たに体験入部に3年生が参加してくれたので、部員は部活存続条件の5人に達しそうです。昨日、屋代先生から教わった内容の部分稽古を行い、影点てでお茶をいただきました。

(さあ、お茶を飲んで幸せなことについて話し続けよう。)

タイトルの文は、アメリカの作家、ハイム・ポトクの言葉です。

お茶を頂き、幸せなことを語り合う。それしかしていませんが、それだけで充分。満足した様子で部員は帰って行きました。

ひと足早い松風(茶道部)

本日は今年度初の、屋代先生の来校日でした。二者面談期間のため、少し早めのスタート。

部長の粘り強い声かけにより、1名の新入部員(3年生)を迎え、お稽古を行いました。1年生よりもひと足早い松風となりました。

また、途中から体験入部ということでもう1名の3年生を迎え、部長のこの日の日誌の「これから賑やかになりそうで嬉しい」という言葉通り、春の訪れを感じさせてくれる稽古となりました。

今年は屋代先生に木曜日に来校していただくので、月・木が活動日となりそうですが、部長の「新入生は金曜にあるって思っているから、明日も作法室を開けましょう」という言葉で、明日も月曜日も活動をすることが決まりました。

お点前に大切な思いやりの姿勢が、こんなところにも現れるんだと、感動しました。

閑坐して松風を聴く 〜新入生部活動体験〜 (茶道部)

今日は16名の新入生が部活動体験(見学)に来てくれました。

感染症対策を充分にしながら、部長が直々にお点前をして、お抹茶の頂き方を指導していました。1年生も「なんでいただく前にお茶碗を回すんですか?」など、とてもいい質問をしていて、「ぜひ茶道部に入ってほしいな」と思わせてくれる生徒ばかりでした。

 

作法室にある掛け軸には「閑坐して松風を聴く」という言葉がかかっています。

松風とはお湯の沸く音のこと。その音を閑坐して(静かに座って)聴くのが風流だという言葉です。

 

作法室で部長1名と顧問2名で閑坐して、新しい松風(新入部員)の音をお待ちしております。

【活動報告】できることから全力で〜CM撮影〜(茶道部)

 年度末に、新入生歓迎のためのCM作成を行いました。

例年「作法室の場所が分からなかった!」と言われることもあるらしく、今回は「作法室への辿り着き方」を全面に押し出したCMとなりました。

 卒業生2人が卒業してしまった今、そしてコロナ禍でお点前のできない今、できるのは…エアーお点前と部長のひとり語り!!限られたことに全力で取り組んだ、部長の勇姿を、新入生歓迎会や学校説明会でぜひご覧ください。

コロナ禍でのお点前はいかに?(茶道部)

コロナ禍ではありますが、部長の写真(パンフレット等)撮影もあったため、部活動が段階的に再開されました。昨今は家庭科の調理実習等も中止しているという情勢もあったので、今回の活動では作法室をきれいにし、特設の進路相談会となりました。今回の参加者は3年生2名。それぞれ進路は方向性が見え、準備を進めているようでした。

 

そんな中で「お点前を披露する機会は持てるのか?」という話になりました。「リモートお茶会」など、興味深いさまざまな意見が出てきましたが、実現可能な形を検討し、「withコロナの茶道」についても考えていきたいと思います。