結び柳で祈る、今年の平安 〜初釜〜(茶道部)

作法室の床の間に、初釜のお花「結び柳」が置かれました。

結び柳(むすびやなぎ):初釜の床飾り。柳の枝をたわめ曲げて輪に結び、床の柳釘などに掛けた青竹などの花入から長く垂らしたもの。

「華やかですね」と伝えると、「お家元のものはもっと大きくて、畳に着くぐらいまで立派なものなんですよ」そう屋代先生に教えていただいたので、京都新聞を参考にしたところ、初釜では本当に立派な結び柳を確認することができました。

リンク:京都新聞「表千家の家元 初釜」

柳(やなぎ)という植物は、日本では夏の幽霊などとともに登場する植物ですが、中国では農書『齊民要術』に「正月旦、取楊柳枝著戸上、百鬼不入家」(正月の朝、楊柳の枝を戸口に挿しておけば、百鬼が家に入らない)という記述もあるような縁起物だそうです。

また綰柳(わんりゅう)とも呼ばれるこの「結ぶ」ということについて、「綰(わん)」とは曲げて輪にするという意味があります。柳の枝はしなやかでよく曲がるので輪にし、無事に回転して帰ってこれるように旅中の平安を祈る意味もあるそうです。

昔の中国では人と別れるとき、送る者と送られる者が、双方柳の枝を持って、柳の枝と枝を結び合わせて別れる風習があり、その風習を千利休が送別の花として「鶴一声胡銅鶴首花瓶(つるのひとこえこどうつるくびかへい)」に柳を結んで入れたのが,茶席で用いられた最初ではないかといわれています。

茶道部の部員・顧問だけでなく、新座高校の皆さん、そしてこのホームページをご覧いただいた全ての方々のこの一年が、平安でまたこの初釜の時期に戻って来れることを願い、今月は引き続き結び柳を飾っていきます。