2022年4月の記事一覧
第50回入学式 校長式辞
第50回入学式を県教委の指示の下、感染防止を行い体育館にて実施しました。
以下に式辞を掲載します。ご一読頂けましたら幸いです。
式 辞
校内の桜の花も咲き終わり、若葉をつけ始めています。
ただ今、入学を許可いたしました191名の生徒の皆さん、御入学おめでとうございます。在校生、教職員一同、みなさんの入学を、心から歓迎いたします。
今年の入学式も新型コロナウイルス感染症の拡大防止のために、御来賓方々の御臨席を賜ることができず、とても残念です。しかしながら、ここに参列しました教職員と心をこめて入学式を挙行させていただきます。
本校は、昭和四十八年に新座市からの普通高校開設の要望を受けて開校し、記念すべき五十年目を迎えました。教育目標である「人として信頼され、志を持った生徒を育成する」という目標を達成するとともに、目指す学校像である「みんなの心が共に響きあう学校」という学校像の実現に向けて生徒・教職員が一丸となって、地域に根差し教育活動を行ってきた学校です。
さてここで、昨年度の新座高校の様子をお伝えしたいと思います。
コロナ禍の中、4月から学校が始まりました。昨年と違い、通常通りに学校が始まり元気に登校し、笑顔であいさつする生徒たちを見て、「本来の学校のスタート」だと感じました。
特に、心に残ったこととして、十一月には生徒会役員選挙の生徒たちの言葉がありました。「笑顔の花を咲かす」、「自発的に行動する」、「学校に貢献したい」、「学校の役に立てるような仕事をしたい」、「さらなる挑戦がしたい」、「全生徒が楽しいと思える学校を作りたい」など、大変意欲に満ちており、とても頼もしく思いました。
昨年度も生徒の学校満足度についてのアンケートを行いましたが、多くの生徒が満足していると答えてくれていました。生徒たちが学校を好きでいてくれることを、校長としてとても嬉しく思いました。そしてこれは、生徒達自身が打ち込めるものがあったり、自分の気持ちを話せる友達がいたり、お互いにルールを守ることを大切だと感じているからだと思いました。そしてその結果、学校が「楽しい場所」、「居心地の良い場所」になったのだと感じました。
一年間、私は新座高校の生徒たちや先生方の授業を見学し、一緒に学校行事に参加してきました。本校の生徒たちの「元気の良さ」、「素直さ」、「やる気」や、生徒たちと真剣に向き合いサポートする先生方の「優しさ」、「温かさ」、「厳しさ」を見て、「とてもすばらしい学校」だなと心から感じました。
先輩たちが築いてきてくれたこのすばらしい新座高校を、新入生のみなさんが是非、引き継ぎ、さらに活気のある学校にしてください。楽しい学校にするのは新入生の皆さん一人一人です。
私から高校で楽しく過ごすためのポイントを三つお話します。
一つ目は、「自分を大切にして、自分を成長させてほしい。」ということです。自分が好きなこと・得意なこと、自分の良さを生かし、将来、どのような職業に就いて、どのような人生を送るのか考えてください。そうすると高校での目標が決まり、自分から行動することができると思います。しかし、何かを始めてもうまくいかず、やめてしまいたいと感じる時があるかもしれません。家族にとっても、友達にとっても、先生にとっても、「大切なあなた」です。困ったときには誰かに話し、ゆっくり話を聞いてもらって解決してください。前を向いていきましょう。
二つ目は、「周囲の人も大切にしてお互いに成長してほしい。」ということです。高校生活の中で、様々な人と出会うでしょう。気が合う人、気が合わない人もいるでしょう。たとえ気が合わない人がいても、相手を理解しようと努力し、よい人間関係をつくることが大切です。生徒同士でも、生徒と教員間でも同じです。相手がどんな気持ちで自分と向き合っているかを考え、しっかり話し合いをしていきましょう。他者を理解することで自分を理解してくれる人が増えるはずです。素敵な人間関係が築けるよう応援しています。
三つ目は、「新座高校の一員としての自覚と責任を持ち、より良い学校づくりに協力してほしい。」ということです。誰かの喜ぶ顔が見たくて頑張る、何かをやり遂げることが「より良い学校づくり」につながります。そして、それらの力が今後、社会に出た時に役に立ちます。友達と協力することや、みんなで規律やルールを守ることの大切さを、行事や学校生活の中で感じ取り、責任ある行動をしてください。新入生の皆さんと一緒に新座高校を作っていくのを楽しみにしています。
この4月から法律が変わり十八歳を成人とし、社会的責任を負う立場になります。成人の準備期間であるこの高校生生活を、皆さんはどう過ごしていきますか。
私は、新入生のみなさんに、よく物事を考えてより良い行動を選んで実行する「自己指導能力(セルフコントロール)」を身に付けてほしいと思います。高校で生活する中でいろいろと楽しいこと、辛いことがあるでしょう。本校の先生方は、困ったときは寄り添い、道を間違えそうなときには真剣に話し合い、時に叱ることもあるでしょう。新入生の皆さんが本校で自立した責任感のある社会人に成長していくことを期待しています。
保護者の皆さま方、お子様のご入学、誠におめでとうございます。お祝い申し上げます。これから三年間、学校へのご理解・ご協力をお願いいたします。お子様のこれからの新座高校での活躍を見守ってください。
結びに、新入生の皆さんは今日、本校で第一歩を踏み出しました。これからの三年間が、今後の未来を決める大切な時期となります。それぞれの大きな「夢」に向かって、力強く一歩一歩歩んでいってください。
新入生の皆さんの「大いなる成長」を祈念し、式辞といたします。
令和4年度 第1学期 始業式 「校長のことば」 リモート形式で実施
令和4年度第1学期始業式をリモート形式で実施しました。以下に「校長のことば」を掲載しましたのでご一読頂けましたら幸いです。
2年生,3年生の生徒のみなさん、おはようございます。いよいよ新年度が始まります。元気よくスタートしましょう。
今年度、2年生,3年生の生徒のみなさんに期待することについて次の3つのことをお話します。
1 自分を大切にして、自分を「成長」させてほしい。(次の段階へ)
2 他者を大切にして、お互いに「成長」してほしい。(次の段階へ)
3 新座高校の一員としての「自覚」と「責任」を持ち、「より良い学校づくり」に貢献
してほしい。(次の段階へ)
1 自分を大切にして、自分を「成長」させてほしい。段階的に進めていきましょう。
第1段階として、自分の個性・特性を知り、それを伸ばす力をつけましょう。何が好きで、どんなことに興味があるのか、自分を客観的に見てみましょう。「自己理解力」
第2段階として、その時、その場所で、どのような行動が適切であるか自分で考えて決めて良いことを実行する力をつけましょう。「正しいことは何か」を判断して行動するようにしましょう。「自己指導能力」
第3段階として、自分で「夢」を持ち、それに向かって進む力をつけましょう。人生は「七転び八起き」です。失敗しても大丈です。ゆっくり前に進みましょう。「物事をやり抜く力」
2 周囲の人を大切にして、お互いに「成長」してほしい。
第1段階として、相手に「思いやり」を持って接してみましょう。そして、より良い人間関係を築き、維持する力をつけましょう。いじめは絶対にダメです。もし自分が相手の立場だったらどう思うかを想像してみてください。 「相手を思いやる力」
第2段階として、相手の話をよく聞き理解して、それから自分で話をして理解してもらう力をつけましょう。自分を理解してもらうには、まず相手の話をよく聴きましょう。
「お互いを理解する力」
第3段階として、話し合う時に、お互いの考えや違いを認め、話し合いにより良い方向に導く力をつけましょう。自分が我慢する、相手が我慢するのではなく、お互いが納得するように話しあいをしましょう。 「話し合う力」
3 新座高校の一員としての「自覚」と「責任」を持ち、「より良い学校づくり」に貢献
してほしい。
第1段階として、集団の一員としてルールを守って集団生活を過ごす力をつけましょう。日々、自分をコントロールして生活していると、周囲の生徒、先生などはあなたのことを「信頼」をしてくれるようになります。 「ルールを守る力」
第2段階として、嬉しい時には共に喜び笑い、誰か困っている人がいれば寄り添い話を聴いてあげる共感する力をつけましょう。喜びは「2倍」になり、悲しみは「半分」になります。
「共感する力」
第3段階として、自分から授業、学校行事、委員会活動・部活動などに取り組み、仲間を助け合う力をつけましょう。一人のよい行動がクラス、学年、各委員会、各部活動によい影響を与えます。
「協力する力」
ここで、3月に卒業した先輩たちの「卒業文集」に書いてあった文章を紹介します。
まず一人目の卒業生の文章です。題名:「高校3年間での思い出」(内容は省略)
次に二人目の卒業生の文章です。題名:「3年間の思い出」(内容は省略)
1番目の生徒は、新座高校で「自分が成長した」と書いてありました。
2番目の生徒は、「苦手なことから逃げずに頑張るようにした」と書いてありました。
自分から「何か好きなこと」を見つけ、頑張ることが大切です。
次に三人目の卒業生の文章です。題名:「私の高校三年間」(内容は省略)
次に四人目の卒業生の文章です。題名:「心の成長」(内容は省略)
3番目の生徒は、「友だちの存在は大きかった」と書いていました。
4番目の生徒は、「相手のことを考えた行動をすることが人生で大切」と書いてありました。
「友達や周囲の人を大切にして」、お互いに成長することが大切です。
次に五人目の卒業生の文章です。題名:「学生の終わり」(内容は省略)
最後、六人目の卒業生の文章です。題名:「高校生活で自分が変わったこと」(内容は省略)
5番目の生徒は、「行事ごとなどで私たちを引っ張ってくれた先輩方のおかげで私はこの新座高校が好きになりました」と書いていました。
6番目の生徒は、「一つ一つのことに責任を持たなければならない」と書いてありました。
「責任感」を持つことが大切です。
では、卒業生のようになるにはどう取り組めばよいのでしょうか。私からは2年生,3年生の生徒のみなさんに、次の3つのことに「自分から取り組むこと」を奨励します。
1 学習(授業、家庭学習)
2 学校行事(体育祭、落葉祭など)
3 委員会活動・生徒会活動・部活動
自分で努力を続けることが「成長」、「進路実現」;「より良い人間関係づくり」、「より良い学校(社会)づくり」に繋がります。ときには、困難な時もあるでしょう。そんな時には、一人で悩まず友人や先生方、保護者に相談してください、きっと話を聴いてくれると思います。2,3年生のみなさんの今年1年間の活躍を期待しています。