2024年5月の記事一覧
時間をいかに使うのか
令和6年度が始まり1か月が過ぎました。生徒たちは新しい環境に次第に慣れ学校生活を送っています。
始業式に、今年度は「挑戦しよう。動いてみよう。」という話をしました。我々は良くも悪くも時間に縛られて生活しています。私も校長室の時計を見て、「あと○○時間しかない」「もう○○時だ」等と毎日時間を気にしながらの生活です。そんな毎日のなかで、時々「あと○○時間あったらな」とと考えることがあります。それが数時間であったりわずか数分であったりしますが、いずれにしても時間を気にすることにはさほど違いはないでしょう。
では、1日が30時間だったらどうでしょう。今より1日当たり6時間、割合にして25%分長くなるわけですから、さぞかし多くのことができるようになるのでしょう。そして、もう「時間が足りない」ということもなくなるのでしょう。
と書きましたが、おそらく多くの人は「そんなことはない」と思うのではないでしょうか。仮に1日が30時間だったとしても、やはり「あと○○時間あったらな」と考えることになるのでしょう。
そもそもこの【時間】というものは感覚的なものであり、長い短いもその場その場の感覚や状況で変わってしまいます。それがたまたま時計というものが存在することによって一律に長さが決まっているだけでしかありません。
先を見通して準備を進める。すべては自分の意識の持ち方次第ではあるのでしょう。そんなことは当たり前だと言われてしまいそうですが、自戒を込めてあえて口にしてしまうのです。
生徒の皆さんが、少しでも早く今年挑戦することを見つけ、動きだしてくれることを楽しみにしています。
4月8日(月) 入学式
4月8日に新入生が入学しました。
今年度、桜の開花が遅かったことにより、桜の花に囲まれたなかでの入学式でした。
式辞として以下のような話をさせていただきました。
令和6年度 入学式式辞 令和6年4月8日(月)
一日一日と温かさが増す今日の佳き日に、多数の保護者の皆様のご臨席を得て、このように入学式を挙行できますことは、私たち教職員、在校生にとりまして大きな喜びであります。
ただいま入学を許可されました199名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。これからはじまる新座高校での学校生活は、きっと皆さんにとってかけがえのないものになることでしょう。私たち教職員一同、皆さんの入学を心より歓迎し、成長のお手伝いをしてまいります。
社会が目まぐるしく変化し、AIが台頭していくことが予測される現在、人はどう生きていくべきなのでしょう。
我々はこれまで、様々な問いかけをされ、それに対して正解を答えることを求められる場が多くありました。しかしこれからは正解のない問いに答えたり、問いを考えたりすることが求められていくようです。
また、人は一人では生きていけないとも言います。周囲と協力しながら誰かのため、世のためにどう行動していけばいいのかが問われています。
本校の教育目標は、「変化が激しい社会を生き抜くために、社会人として自立し、主体的に社会に貢献できる生徒を育成する」です。
答えを待つときは終わりなのです。自分中心な考え方が求められてはいないのです。とはいえ毎日どう過ごしていけばいいのでしょうか。
「夢」を持てともいいます。今見つかっていないなら、夢と出会うその日のために、日々の学校生活を大事にし、仲間を大事にし、主体的に、真剣に取り組んでいきましょう。
人にやさしく自分に厳しくし、集団の中で自信と誇りを身に着けて社会に旅立っていくことを願っています。
保護者の皆様、この度はお子様のご入学、誠におめでとうございます。そして本日は御多忙の中、入学式におこしいただきありがとうございました。本日より私たち教職員一同は、お子様の成長を全力でサポートしてまいります。学校とご家庭が手を携えて一緒に取り組んでいくことが肝要だと考えております。何卒御支援と御協力をよろしくお願いいたします。
5年後、10年後に新入生の皆さんが「新座高校でよかった、あのときの経験が今こんなふうに活きている」と言ってくれることを心から願い、式辞とさせていただきます。
令和6年4月8日
埼玉県立新座高等学校長 松島 雄哉